昨年1月に姫路のギャラリー喫茶・歡創居さまで個展中にお越しいただいたお客様から、ご自宅の飼い猫(「飼う」という言葉は好きではないが…だって家族だもの)の切り絵制作のお問い合わせをいただきました。
私は最初、現在お家で一緒に暮らしている猫ちゃんかと思っていたのですが、お話を伺うとすでに亡くなっているとのこと。
画像をいただき、どんな猫ちゃんだったか色々と教えていただいて、お客様の「フクちゃん」への想いを背負って取り組むことになりました。
まずは胴体から。ギザギザ切っては貼り切っては貼り、気に入らなくてまた剥がしては切り直し貼り直しの連続。
なんとか尻尾までたどり着きましたが、ここからまた大変。お顔が命なんでね。
またもや切っては貼り、剥がし、貼り直し。。。
やっと、胴体とお顔を合体させて命を吹き込みます。
額装して、完成。
お渡しまで3ヶ月もかかってしまったけど、フクちゃんが納得してくれているといいな。
よく亡くなったペット(ペットという言い回しもあまり好きではないけど…、だって家族だもの)の絵や切り絵のご依頼をいただき、その度にご依頼主様の想いの深さを感じます。
思いを汲んで作れるように、日々精進します。