激変の緊急事態から1ヶ月半、今やほとんど元に戻ったかのような日常です。
喉元過ぎれば熱さ忘れるとはまさにこの事。
まだまだ油断は禁物というのに、人間って怖い。
とりあえず現時点でひと段落ついたようなので、この1ヶ月半を遡って日記なと。
4月8日よりいきなりお家にこもる事になった私は、最初のうちこそ所在なく時間を持て余していたのですが、この時間を有効に使わせてもらおうと制作に入りました。
ここ3〜4年作りかけのまま手付かずだった作品を仕上げるだとか、新しい作品を作るだとか、昔描いたものをデジタルで発表できるように加工しなおすだとか。それまでの日常では全く取り掛かれなかったことの始末をする作業。
こんな状況になってみて
「自分が健康で目が見えて体が動いて、いつまでモノを作り続けられるんだろう。正直いつまで生きていられるんだろう。」
と、思うところも色々変わってきました。
「明日が最終回でも後悔しないように、自分の生み出したものを記録として発表し、残しておくことにしよう」と。
アカウントだけ持ったまま4年ほったらかしにしていたサイト、『note』にも手をつけ、少しづつ作品を載せていくことにしました。
これだけ時間を気にせず寝食もトイレに行くのも忘れて、没頭して何かを描く・作るなんて、漫画家時代以来だよ。逆にコロナ以前、私ナニをして暮らしてたんだっけ?と思うほど。
「仕事で描く」んじゃなくて「自分の描きたいものを描く」ってこんなに楽しかったっけ、と初心に戻った次第です。
医療従事者の方や、こんな状況でも働かなければならない方、仕事がなくなり生活すらままならない方が大勢いらっしゃるのは承知の上で言ってしまうと、恵まれたことに私はそのどれにも当てはまりませんでした(デカイ会社にひっそりと潜り込んでいたお陰です。ありがたや)。辛かったのは車に乗れないことだけ。
休んでいた間に毎日ストレッチと筋トレをして、腰痛は和らぎ逆腹筋・背筋・前蹴りができるように。左肘痛もほぼ完治、左のストレートも出せるようになりました(何やってんだ)。
なんと充実した日々。感謝しかない。
5月25日より通常の生活に戻りました。
「こんな生活が続いたらもう復活できないんじゃないか」と恐れていましたが、案外しれっと元どおりに。逆にあの1ヶ月半のほうが夢の中みたいな感覚。そして前より時間の使い方が上手くなっているという、嬉しいオマケ付きです。
最終回がいつかは知りませんが、残された時間で出し切れる限りのものを表現し尽くそうと思います。