3月31日をもって、26年間家族で経営していた店を閉店しました。
私がまだ学生の頃に、住宅街のショッピングセンター内で、両親が始めた小さな文房具屋(で、タバコ屋)。
私は学生をしながら、既にフリーランスで絵描きとしてのお仕事を頂いていたので、店の手伝いと兼業しながらの活動でした。
その間、阪神淡路大震災にも遭い、その後、若くして父が亡くなり母と二人での経営になり、母も歳をとりほとんどの業務を私が担うことになっていきました。
世の中はどんどん変化して、他のお店が次々に閉店したいわゆるシャッター商店街で、ウチは細々と経営を続けてきました。
そしてこの度色々なきっかけが重なり、思い切ってお店を畳む決心をしました。
長い間、大切にしてきたお店ではありましたが、その反面私にとっては自由に動くことの出来ない足枷でもあったことは否めません。
でも逆に、店をしていなかったら、絵描きの仕事も続けていけなかったかもしれない。何が正しかったのかはわからない。
ただ一つ、長い間の居場所がなくなったことが現実です。
閉店前の1ヶ月間、本当にたくさんのお客様に来ていただき、惜しんでもらって良い辞め方が出来たのが、母と私にとっての今後の支えになりました。
多くの方々のお気持ちと、意外な方からの思わぬご好意を、たくさんたくさん受け取りました。
感謝。
…で終われば良かったのですが、そんな余韻に浸ってるどころやナイわ。もう後片付けや後始末でてんてこ舞いの日々…(-_-;)。
75歳の母が戦力になるわけがなく、ありとあらゆる力仕事と全ての作業をほぼ一人でこなさねばならず、もうクタクタや!!!(T_T)うううう…
体力的なことはさて置き、『「今まであったモノ」を「亡きモノ」にしなくてはいけない作業』というのは、本当に精神的に消耗するのです。寂しく、虚しいものです。
何かを始めるより、終わらせることの方が大変だと実感。
とりあえず、今は店を成仏させてあげることに専念して、4月後半から5月にはガッツリとイベントに出店します。
年頭に「今年はデザインの仕事もたくさんしたい」と宣言(?)したら、ありがたいことにイラストやデザインの仕事も複数いただいております。また、新たに出発します。
感謝。